第一回情報セキュリティマネジメント試験の結果発表
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田 達夫)情報処理技術者試験センターは5月16日、2016年4月17日(日)に実施された情報処理技術者試験のうち情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験の合格者を発表した。
情報セキュリティマネジメント試験は2016年に新たに開始された試験で、情報セキュリティに対して適切な情報管理、業務フローの見直し、組織内規程順守のための従業員の意識向上といった、「人による対策(管理面の対策)」を強化するための試験である。
情報セキュリティマネジメント試験の受験者数は17,959名、合格者数が15,800名となり、合格率は88%と情報処理技術者試験の中では最も高い合格率となった。基本情報技術者試験は受験者数が44,184名、合格者数が13,418、合格率が30%であることと比較して非常に難易度の低い試験だったと言える。情報セキュリティマネジメント試験の合格者の平均年齢が40.1歳だったことから、社会人経験が豊富な受験者が多かったことが合格率の高い原因とされている。
情報処理技術者試験の初回試験は簡単になるケースが多く、ITパスポート試験の導入時も72%の合格率と非常に高い数値であった。ただし現在では合格率は50%を割っており、情報セキュリティマネジメント試験も今後難易度が高くなり、合格率も低下することが予想される。