東京都立広尾病院、患者2名の情報含むUSBメモリー紛失
東京都病院経営本部は6月3日、都立広尾病院(東京都渋谷区)において、研修医が患者2名の個人情報が保存された私物USBメモリーを紛失したと発表した。発表によると、研修医は5月23日、患者の情報を無許可で私物のUSBメモリーに保存して持ち出し、翌24日に学会へ持参。30日、メモリーを蓋付きの肩掛け鞄に入れて自転車で出勤する際に紛失した。研修医室や通勤経路、自宅等を探し、警察署へ遺失物届を提出したが発見には至っていない。メモリーには患者2名分のCT画像やX線写真などの画像計5枚が保存されており、一部には氏名、ID番号、年齢、性別が記載されている。メモリーにパスワード認証機能は付いていない。当該患者と家族には謝罪と説明を行った。同病院では再発防止のため、画像データの出力にあたっては匿名化を原則とする方向に切り替えた。また、全職員を対象に情報セキュリティ研修を行い、情報セキュリティ責任者による院内巡回点検や抜き打ち点検も行うとしている。
・都立広尾病院における個人情報を含むUSBメモリの紛失について[PDF](東京都病院経営本部)
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/houdou/26year/documents/260603_hiroo.pdf