日本原子力研究開発機構、事務用パソコンがウイルス感染し情報漏えいの恐れ
独立行政法人の日本原子力研究開発機構(茨城県那珂郡東海村)は1月6日、「もんじゅ」の発電課当直員が使用する事務処理用パソコン1台がウイルスに感染し、情報の一部が漏えいした可能性があると発表した。発表によると、1月2日に同機構から外部へ向けた不審な通信が発見されたため、直ちにこの通信を遮断し、当該パソコンをネットワークから切り離して通信状況を調査した。調査の結果、当該パソコンはソフトウェア更新時に何らかの方法でウイルスに感染させられた可能性があること、同日午後3時2分から午後4時35分までの間、外部サイトに向けた不審な通信が行われ、情報が漏えいした可能性のあることが、翌3日までに判明した。当該パソコンに格納されていた情報は、発電課当直員の教育・訓練報告書、訓練予定表、機構改革小集団討議関係資料、メールデータ等。核不拡散・核セキュリティ上の重要な情報は含まれていないことが5日までに確認されている。
同機構は原因究明や影響等の調査を進め、再発防止に向けて情報セキュリティ強化に取り組んでいくとしている。
・コンピュータウイルス感染による情報漏えいの可能性について(日本原子力研究開発機構)
http://www.jaea.go.jp/02/press2013/p14010601/index.html