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採用試験について

※「数学ができないと入社できないのですか?」というご質問を頂いたのですが、今年度から採用試験から数学の問題がなくなりました。

こんにちは。代表の山手です。今日は当社の採用試験についてのお話です。
昨年まで応募者の皆さまには私手作りの筆記テストを受けて頂いていました。
60点満点のテストなのですが、その最後の問題がこんな感じです。

今日の「51の51乗」日後は何曜日ですか?

これまで数百人の応募者がこの問題に挑戦したのですが、解くことができたのはわずかに2名。2人とも当社に入社しました。

2人は別々のアプローチでこの問題を解きました。

1人目はリクルートの営業出身。文科系というより体育会系だったのですが、実は珠算の有段者で3桁の掛け算なら暗算できるという猛者でした。
彼の解法はこんな感じでした。
51÷7=7余り2
51×51=2601 2601÷7=371余り4
51×51×51=132651 132651÷7=18950余り1
51×51×51×51=6765201 6765201÷7=966457余り2
こうやって計算していくと、51^nを7で割った余りは2→4→1→2→4→1…と循環していくことに気づきます。
つまり、「51の51乗」を7で割ると余りは1となります。
今日が金曜日だとすると答えは土曜日となります。

2人目は東大工学部出身。理系の人らしい解法でした。
51^51≡2^51(mod 7)
2^51=8^17≡1^17(mod 7)
たった2行で土曜日だと答えることができます。

私は合同式を使った解法しか思いつかなかったので、1人目の解法には驚きました。

今回の採用試験では新しい問題の作成に取り組んでいました。こんな問題です。

高速道路で任意の30分間に自動車が存在する確率が99.2%である場合、任意の10分間に車が存在する確率は?

2の100乗は何桁の数ですか?

できるだけ大きなピタゴラス数を作ってください。

ところが、経営企画室からNGが出て、これらの問題はすべてボツになりました。社長自作の試験問題そのものが廃止となりました。
私自身が数学が苦手だったので「数学ができる人=頭が良い人」という固定観念を持っていたのですが、この考えが間違っているのではないか、という結論に至ったのです。
引き続き「考える力」を採用では重視していきますが、「瞬発的な考える力(=頭の回転の速さ)」ではなく「じっくりと考える力」を重視したいと考えています。なので、今回の採用試験からは数学の問題がほとんどなくなりました。数学が苦手な方もご安心ください。
 

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